美の値段
池田満寿夫氏の著書です。
作品に対しての値段のつけ方や、評価がとてもわかりやすく丁寧に書いてあります。
版画は二級芸術か
というとても興味がそそられる章もあります。
版画家池田満寿夫が書いた美の値段面白いです。
終わりの文章にとても感銘を受けることが書いてありました。
美術品は結果的には売買される商品であるが、最終的には理想と精神を売るものなのだ。
それを忘れたらなら、画商をやめて、靴下でも売りなさいと言いたくなる。
美術品は金持ちをつくるために制作されているわけでも、売っているわけでもない。
人間の生活空間と精神を豊かにするために、あるいは感性を増幅させるために存在しているのである。その原則を忘れないでほしい。
(本文より抜粋)
理想と精神を売るものなのだ。
しっかりと刻みました。
まさに、その通りです。
by stencil-works3322
| 2006-02-17 00:51
| 本・雑誌